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2021/10/18
超私的解説な漢方解説~冷え性~
急に寒くなり体調を崩されている方も多いのでは無いでしょうか?今回は女性の大敵「冷え」がテーマです。冷え性は漢方治療をやっていると最も難しい症候の一つです。原因が多岐にわたっており、長年の生活習慣も関連してくるためです。
冷え性に対してよく使われるのは当帰四逆加呉茱萸生姜湯ですが、それさえ出しておけば全てがOKというわけではありません。疲労感が強ければ気虚、血虚があると考え補中益気湯や十全大補湯を考慮し必要に応じて附子を追加する必要があります。ストレス体質であれば加味逍遙散、水滞が強ければ当帰芍薬散や桂枝茯苓丸などを用います。漢方というのは同病異治といい、同じ病気・病名でも治療法、治療薬が異なります。
西洋医学的には鉄不足の評価が必要で有り、場合によっては鉄剤の処方が必要です。食生活も重要であり体を冷やす食べ物・飲み物を控える必要があります。食生活は長年しみついたものでありこれを変えていくことは至難の業です。
漢方の治療は漢方薬ひとつで完結するものではなく食生活や運動習慣など総合的にみていく必要があります。漢方薬はあくまでも治療の一つの手段であることをご理解頂ければ幸いです。

2021/09/28
台風襲来!そんなときこそ漢方です
台風16号が10月1日にかけて関東地方に接近するようです。9月、10月というのは台風の時期ということもあり気圧の変動が大きい季節です。たかが気圧変動ですが、人間に与える影響は大きく自律神経の乱れにつながります。具体的には副交感神経が過度に興奮し、血管や粘膜の拡張が起こります。結果として耳鼻咽喉科領域の疾患でいえば、アレルギー性鼻炎症状の悪化やメニエール病の発作などが起こりやすいとされております。
今でこそ気象病、低気圧頭痛として認知されてきましたが、漢方の世界では古くから水毒(水滞)として知られている病態です。水滞で使われる代表的な漢方薬は五苓散であり、最近では市販薬でテイラックという名前でもドラッグストアで販売されています。体内の水のバランスを整える薬で有り、西洋薬のラシックスのような利尿剤ではありません。あるべきところに必要な分の水を届けるというものであり、薬理学的にはアクアポリリンに働き水の移動速度を調整するものとされています。
では、五苓散をひたすら飲めばOKなのか?というとそうでもありません。水滞には必ず原因があり、多くの場合は冷えや消化器機能の衰え、ストレス、運動不足が隠れていることがあります。そちらを改善しなければ症状の根本的な治療とはなりません。
当院では漢方を処方する際に、症状とは全く関係ない質問(便秘、下痢の有無、生理はどうか?などなど)をしたり、耳鼻科なのにお腹を触って診察したりします。これは漢方薬を決定するのに非常に重要なプロセスです。
今からでは間に合わないかもしれませんが、台風で体調が悪化するのであれば漢方という手は悪くないと思います。

2021/08/04
超私的解説な漢方処方解説~常備しておきたい漢方薬3選~
漢方というと「効果が出るまでに時間がかかる」というイメージが強いのでは無いでしょうか?漢方の世界には「本治」と「標治」という2つの考え方があります。「本治」はいわゆる体質改善的なイメージで、これは時間がかかります。一方で「標治」というのは今ある症状をとるものであり、かなり即効性があります。なかなか漢方薬を常備している人もいないとは思いますが、超私的にこれはあったら便利!というものをご紹介いたします。
1)芍薬甘草湯:こむら返りの特効薬。これに勝る薬は無いと言っても過言ではありません。足がつりやすい人、ゴルフのラウンド中にやばい!と思ったときは1包飲めばすっきりします
2)五苓散:以前ブログで紹介した水滞の特効薬です。めまいや気持ちが悪いとき、低気圧頭痛に対しての効果は抜群。さらには、ウイルス性胃腸炎による下痢症状や、膀胱炎にも効果があります。「水のトラブルには五苓散」です。
3)麻黄湯:インフルエンザにも適応があるこの薬。麻黄が6gと多く含まれており「風寒邪」に対する第一選択といってもよい薬です。熱が出たら即のめば、効果絶大。麻黄湯をのんで汗をかいたら、風邪は快方に向かいます。汗をかく前に飲まないといけないので、発熱したらすぐに飲まないと駄目な薬です。また乳児の鼻づまりにも効果があり、1/2包をお湯で溶いて頬の内側にこすりつけたあと、ミルクを飲ませると鼻づまりが軽快します。一説にはCOVID19にも効果があり?とも言われていますが、COVID19は「寒邪」ではなく「湿邪」と捉えられており、本場中国でも残念ながら麻黄湯は推奨されておりません。麻黄湯はエフェドリンを大量に含んでいるため、高血圧や狭心症などの既往があるかたはお勧めできないのでご注意下さい。

2021/07/07
超私的解説な処方解説~荊芥連翹湯~
久しぶりのブログ更新。今回はご好評頂いている(?)漢方処方解説。今回は荊芥連翹湯です。副鼻腔炎の薬としては有名な薬なのですが、正直開業するまではほとんど処方したことの無い薬でした。副鼻腔炎の漢方というとチクナインとして有名な辛夷清肺湯が第一選択となりますが、漢方の世界でいうところの「熱証」の人には荊芥連翹湯の方が良く聞きます。
皮膚にニキビなどのふきでものができやすく、扁桃腺が腫れやすい、鼻粘膜所見を診ると真っ赤で腫れぼったいという方に著効します。当院では上咽頭炎というやや面倒な症例に対しても積極的に処方し治療効果を上げています。
とても便利な荊芥連翹湯なのですが、一つ難点があります。それは・・・「とにかく不味い」ということ。数ある漢方薬の中でもトップクラスの苦さがあり、味わって飲むのはほぼ苦痛なレベルです。ただ良薬口に苦しという言葉もあるように、はまってしまえば便利なお薬です。
肌荒れが酷く、鼻づまりがつらい!と言う方は試してみる価値があるかもしれません。



2021/05/28
超私的解説な漢方処方解説~抑肝散~
今回のテーマは抑肝散です。抑肝散というとアルツハイマー病などで有用とされており、漢方薬という範疇を超えて西洋医学的にも市民権を得ているお薬となっています。抑肝散の「肝」とは五臓六腑の「肝」のことを指していますが、西洋医学で言う肝臓とは別物で概念的な臓器となっています。この「肝」は怒りの感情を司っており、肝の失調が起こるとイライラしたり怒りっぽいといった症状が出てきます。また「肝」は「気血水」の「血」にも大きく関わっており、「血」が不足すると眼が疲れやすい、筋肉痛、耳鳴、めまいといった症状を引き起こします。
抑肝散は釣藤鈎という生薬が主成分ですが、こちらで肝の失調を整えてイライラといった感情を抑える効果があります。また不眠症にも適応があり、眠りの質が悪い患者さんなどには大変良く聞きます。こちらの良いところはいわゆる睡眠薬とは違い依存性がないので安心して使える点です。
無論、お薬ですので副作用はあります。その代表例が偽アルドステロン症であり血液中のカリウムが低下し、血圧が上昇することがあります。よって漫然と内服することは危険ですが、血圧などに注意しながら内服すると「眠りの質がよくなった」「こんなに眠れることは久しぶり」といったご意見をうかがいます。眠りの質を保つことは健康な生活を送る上でも必要不可欠なものです。睡眠薬に頼らない治療も漢方薬では可能となる場合があります。

当院の特徴

01.

耳鼻咽喉科専門医としての診療

FEATURE.01
耳鼻咽喉科専門医としての診療
02.

当院で可能な検査

FEATURE.02
当院で可能な検査
03.

漢方医としての診療

FEATURE.03
漢方医としての診療

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院長紹介

ようこそ当院のホームページへ

なのはな耳鼻咽喉科のホームページへようこそ。
当院は耳鼻咽喉科一般診療に加えて、頭頸部外科医としての経験を生かし、頭頸部腫瘍、甲状腺腫瘍の診断を行っております。
手術適用となった方は、近隣の医療機関への紹介も行っております。
また西洋医学では治療困難な漢方治療にも力を入れております。
「原因がわからない」「年だから治らない」と言われた方に対しても、漢方治療が有効的なケースが多々ございます。西洋医学的所見と漢方医学的所見を総合し、一人一人にあったオーダーメイドの治療を提供させて頂きます。

このホームページは当院が提供する診療内容を可能な限りわかりやすくご説明するためのものです。皆様のご意見、ご感想をお待ちしております。

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