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5月号に当院の記事が掲載されておりますので、ぜひご覧ください!
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2021/03/26
今更ですが徹底解説~こどもの鼻水・前編~
当院は周り子育て世代のご家庭が多いせいか、小さいお子さんの患者さんが多く来院されています。その主訴の大半が「鼻水」です。中耳炎を示唆するような「耳が痛い」お子さんよりも圧倒的多数を占めています。開業3年目を迎えるにあたり、当院での治療方針なども含めて解説いたします。
まず、とにかく大事なのが「鼻処置」です。たかが鼻水を吸うだけと思うかもしれませんが、鼻水の量や性状を診ています。また処置後の鼻粘膜の性状(色や腫れ具合)をチェックします。こうすることで感染なのか?アレルギーなのか?感染でも抗生剤をしようするべきか?などを判断しています。
和歌山県立医科大学の保富教授も書かれていますが、膿汁の排泄を促すと言う点からも鼻処置の重要性は指摘されております。クリニックによっては毎日かよって鼻処置をしてネブライザー治療を勧めているところもありますよね。これは実は理にかなった治療法であり、本来ならば全員にお勧めしたいところなのですが、通院の手間などを考えると現実的では無いため重症例以外は自宅での鼻処置(鼻水の吸引)をお勧めしております。
まぁ、正直なところ鼻処置をするとお子さんは大抵泣きますし、暴れるし耳鼻科嫌いになる一つの要因になってしまうかもしれません。しかしながらこればっかりはやらないと何も始まらないですし、適切な治療ができないので親御さんにおきましてはご理解を頂ければ幸いです。
次回は後編として「こどもの鼻水の薬物治療」について解説いたします。

参考
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1411201319

2021/03/17
オマリズマブ(ゾレア®)注射って知ってますか?

花粉症シーズンも終盤にさしかかってきました。スギ花粉症については桜が満開となれば収束するのでもう少しですが、ヒノキ花粉はこれからがピークなので、まだまだ花粉症の人にはつらい時期が続きます。通常アレルギー性鼻炎(花粉症など)については抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬、ステロイド点鼻が基本治療となり、当院ではそれでも駄目な場合には漢方薬を併用することで治療効果を高めています。ただ、それでも駄目な場合や鼻症状以外にも眼症状、皮膚症状のコントロールが悪く難渋するケースもあります。そこで今新しい治療としてあるのが抗IgE抗体を用いた治療です。概要は下記に示すとおりであり、丸福などがないとかなり高額な治療となり、効果も期間限定というものです。当院ではまだ実施していないのですが、ご希望の方がいらっしゃいましたらしかるべき検査を行い、実施期間への紹介が可能です。ご興味ある方は医師にご相談ください。

ちなみに漢方薬で根本的にアレルギー体質を改善する試みも行っております。こちらに関しては明確なエビデンスがありませんが、かなりよい成績を上げている施設もあるようです。こちらについてもご興味ある方はご相談ください。

①対象は12歳以上で、4週間ごと(又は2週間ごと)に最大計3回注射します(2-5月に行います)。

②今シーズン、従来の治療法(内服治療+点鼻治療など)で1週間以上治療し、コントロール不良な方が対象となります。

治療の前に、総IgE値とスギ特異的IgE値を測定する必要があります。

(直近の総IgE値と体重で投与量が決まります。総IgE値が異常高値の場合や、スギ特異的IgE値がClass 2以下の場合は適応となりません)

3割負担で、7088円〜55788円/月かかります。

(総IgE値と体重により投与量がかわります)

2021/03/13
院長のコラムが掲載されました!
漢方すっきり方程式という冊子に院長の記事が載りました。抗生剤に頼らなくても感染症が治療できるケースもあります。抗生剤の過剰使用にならないようにすることが大事ですね。ご興味あればご一読お願いいたします。

2021/03/01
超私的な漢方処方解説~小青竜湯~
ご好評頂いている(?)漢方処方解説。今回は花粉症の時期でもありますのでアレルギー性鼻炎といったらこれ!というお薬「小青竜湯」について解説いたします。
構成生薬は麻黄、桂枝、乾姜、甘草、細辛、半夏、芍薬、五味子です。麻黄はインフルエンザに適応があるので有名になった麻黄湯や風邪薬の代表格である葛根湯などに含まれている生薬です。専門的には「発汗解表作用」があり、桂枝と組み合わさることでより強力な作用をしめします。
麻黄は数種類のエフェドリン類を有しており、その中でも含有量の多い、エフェドリンとプソイドエフェドリンが重要とされております。エフェドリンの薬理作用として中枢神経興奮作用、中枢性鎮咳作用、発汗作用および交感神経興奮作用としての血圧上昇、、気管平滑筋弛緩、鼻咽頭の血管収縮などが報告されています。プソイドエフェドリンはエフェドリンと比べると中枢作用が弱く抗炎症作用や利尿作用が強いという特性があり、喘息やアレルギー性鼻炎の治療に用いられています。ディレグラ錠に含まれているのはこれです。
小青竜湯の妙は細辛や乾姜など体を温める生薬が含まれていることです。「肺」を温める作用があり咳を止める効果があるので別名「温肺化飲湯」と呼ばれています。アレルギー性鼻炎以外にも、風邪を引いた後の咳にも能く効くので当院でも風邪を引いた後咳だけ残ってしまった方にはよく処方しています。小青竜湯は非常にバランスの良い薬なので、とりあえず漢方薬でアレルギー性鼻炎をなんとかしたい!という場合にはファーストチョイスとなります。一方でバランスが良すぎるが故に、効果が中途半端になることもありその際には処方の変更が必要です。
抗ヒスタミン薬とは違い眠くなることはないので受験生にはお勧めですし、妊娠初期を除けば妊婦さんにも処方をしております。
弱点を上げると麻黄が主であるため、高血圧や心血管系の持病がある方はあまりお勧めできませんのでご注意下さい。

当院の特徴

01.

耳鼻咽喉科専門医としての診療

FEATURE.01
耳鼻咽喉科専門医としての診療
02.

当院で可能な検査

FEATURE.02
当院で可能な検査
03.

漢方医としての診療

FEATURE.03
漢方医としての診療

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院長紹介

ようこそ当院のホームページへ

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当院のモットーは「ちゃんと診察・ちゃんと診断」です。対面診察にとことんこだわっています。
耳鼻咽喉科一般診療に加えて、頭頸部外科医としての経験を生かし、頭頸部腫瘍、甲状腺腫瘍の診断を行っております。
手術適用となった方は、近隣の医療機関への紹介も行っております。
また西洋医学では治療困難な漢方治療にも力を入れております。
「原因がわからない」「年だから治らない」と言われた方に対しても、漢方治療が有効的なケースが多々ございます。西洋医学的所見と漢方医学的所見を総合し、一人一人にあったオーダーメイドの治療を提供させて頂きます。
また、アレルギー性鼻炎に対しては積極的にレーザー治療を行っております。特別な予約は不要ですので、お気軽にご相談下さい。

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