漢方で免疫力をつけよう!
新型コロナウイルス(COVID19)のニュースが毎日世間を騒がせています。水戸市内では幸い感染者は0となっておりますが、県内では県南地域を中心に発生を認めており、いよいよ身近な問題となってきました。
今のところアビガンなどが治療薬の候補としてあがっておりますが、実用にはいたっておらずコロナウイルスにかからないこと、かかっても軽症に抑えることが重要となってきています。手洗いや人混みに行く際のマスク装用はもちろんですが、免疫力を上げるのも大事なところです。
漢方薬には免疫力があがる薬が複数ありますが、代表的なのは補中益気湯というお薬です。「中気下陥」に対する処方として有名ですが小川恵子先生の寄稿にもあったように、免疫力があがることはあまりにも有名です。当クリニックでは「滲出性中耳炎に対する漢方治療」として補中益気湯を乳幼児に用いて高い成績をあげ学会でも報告しましたが、お子さんのご家族からは「あまり風邪を引かなくなった」と喜びの声を頂くことも多く、補中益気湯が免疫力を上げる効果を肌で実感している次第です。
補中益気湯にはコロナウイルスをやっつける力はさすがにありませんが、予防という観点からは有効な手段と考えております。もともと漢方薬はウイルス性疾患に対していかに対処するか?を考えて作られた学問であり、個人的にはウイルス感染に対しては西洋医学よりも一日の長があると思っています。
規則的な食事・睡眠が基本ですが、漢方薬でさらに免疫力をつけてこの難局を乗り切っていきましょう!