超私的解説な疾患解説~良性発作性頭位めまい症~
今朝のニュースで元バレーボール女子日本代表の大友愛さんが良性発作性頭位めまい症にかかっていたとの報道がありました。さて、この良性発作性頭位めまい症ですが、個人診断されている診断されているケースが多い病気の一つだと思っています。
良性発作性頭位めまい症は、特定の頭の位置をとったときに30秒から長くて数分のいわゆる回転性めまいを起こすものであり、典型例においては潜時(タイムラグ)を伴い疲労現象(繰り返してくるとめまいが小さくなる)があります。ただ残念ながら、頭を動かすとめまいがする=良性発作性頭位めまい症と診断されてしまうケースが散見されるのも事実です。ネットの書き込みをみていると、トラベルミンが効いたとか色々書いてありますが薬を飲んだからといって耳石がなくなるとか出て行くというものではなく、あくまでも対症療法的な意味合いになります。浮遊耳石置換法というのが治療方法としてあり、ネットでも掲載しているようですが自分がどちらのどの半規管に石が入っているかを診断しない限り、あまり有効な治療法ではありませんので自己判断でやるのはあまりお勧めできません。
良性発作性頭位めまい症の診断は耳鼻科医の専門分野です。おかしな?これって良性発作性頭位めまい症かな?と思ったら是非耳鼻科にご相談ください。
ちなみに某テレビ番組ではめまいの6割は良性発作性頭位めまい症と言ってましたが・・・これは無いと思います。