今中政支先生を偲んで・・・
先日大阪の高槻市でいまなか耳鼻咽喉科を開業されている今中先生が急逝されました。このブログを読んでいる方は水戸地区の方が多いと思うので、「誰?」と思うかもしれませんが、耳鼻咽喉科漢方研究会に参加しているメンバーでは知らない人はいない言うくらいの有名人で、院長にとっても耳鼻咽喉科+漢方医の師匠であり、お手本であり、目標であった先生です。
今中先生との出会いは平成21年1月につくば市で行われた「どれみ漢方春一番」というセミナーでした。非常に軽快な口調で面白いセミナーであり一気にファンになり、その後の耳鼻咽喉科漢方研究会(当時は砂防会館というところでした)でお会いした際にも気さくに話しかけて頂き交流を深めることができました。漢方関連で困ったことがあったときにはメールなどで相談し、的確なアドバイスを頂いたことしばしばでした。
開業を決めたときにも色々相談に乗って頂き、開業のHOW to本を送って貰ったり、予約システムで悩んでいるときも「医者どこええで!僕の担当者紹介するわ!」と即答してもらい当院の特徴でもある時間予約と順番予約のハイブリッド型であり「医者どこ予約」が当院に導入されました。
耳鼻咽喉科漢方研究会が品川で開催されるようになってからは、学会→懇親会→飲み会がセットとなり院長の年1での楽しみでもありました。そんな中の会話で「先生!今度一緒にゴルフしようや」の一声で学会の翌日のゴルフが追加され、若洲リンクスで2度プレー。その後「先生!今度は先生のところのコース行きたいわ」の一言でホームコースであり宍戸ヒルズカントリーで昨年はプレー。チャンピオンコースである西コースが予約できず東コースのプレーだったため「来年は西コース頼むわ」と言われ3ヶ月前からの予約開始に向けて準備をしている最中でした。
その前日です。T社のMRさんから「今中先生がなくなった」との報告を受けました。全く何を言っているかわからず、思わず「これはどっきりですか??」と聞いたほどでした。運動不足とはほど遠い生活を送っていた今中先生が突然の病魔に倒れた・・・そのことを受け入れるのは困難でした。
ただ、第2報で葬儀が執り行われたこと、HPで「院長が急逝し閉院」と書いてあり受け入れざるを得ませんでした。
院長が医師になって23年。数多くの先生の影響を受けましたが、影響を受けた医師10人を挙げて下さいといわれれば確実にその一人に入ってくる先生でした。「人間いつかはなんかで死ぬんです」と大学時代の講師の先生に言われた言葉があります。「人間の死は医療の敗北ではない」ということを表している言葉で有り院長も大事にしている言葉です。ただ、言いたい!今中先生!今じゃないよ。これからやりたいこといっぱいあったはず。まだまだ一緒にお酒飲みたかったし、漢方やゴルフ談義したかったし、全国のゴルフ場一緒に回ろうね!って言ってたのに・・・。
今年からの耳鼻咽喉科漢方研究会寂しくなるな・・・。でも今中先生が盛り上げた学会、ちゃんと頑張らないと天国で怒られそうです。「先生!ちゃんとせなあかんで」。そう言われないようにしないといけませんね・・・
最後になりましたが、ご遺族の方にこころからお悔やみ申し上げるとともに、今中先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。