妊婦の花粉症について
8月も終わり、9月になるとブタクサに代表される秋の花粉症が本格化してきます。
患者様からはアレルギー性鼻炎と花粉症の違いについて聞かれることがありますが、花粉症はアレルギー性鼻炎の一つでスギなどの花粉が原因でおこるアレルギー性鼻炎の総称です。
治療方法としては内服(抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬、漢方薬)、ステロイド点鼻、点眼が主です。授乳している方については国立成育医療センターのHPにもあるように、授乳婦でも安全に使える薬が多いので問題ないのですが、問題は妊婦さんです。
昔から抗ヒスタミン薬は催奇形性があるとも言われてきましたが、最近では抗ヒスタミン薬でも投与しても大丈夫という考え方も増えてきました。
ここからは個人的な意見になるのですが、やはり器官形成期といわれる妊娠初期(~3ヶ月)は極力内服治療は避けたいというのが本音です。ではどうすればよいのか?
そこでお勧めしたいのがレーザー治療です。効果には個人差があるのというのが欠点ですが、一度やるとおよそ1年ほど効果があり、かなり症状が楽になります。ブタクサやスギのアレルギーがひどい!という方は事前に治療を受けておくと、花粉の飛散期が楽になることが期待できます。
「鼻をレーザーで焼く」というと痛いのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、術前の麻酔の処置が問題なければ手術中はそれほど痛みを感じることはありません。術後も痛くて大変でした!という方は幸いなことにおりませんでした。
ご興味ある方は当院HPのお知らせのところに色々書いてありますのでご一読頂ければ幸いです。