耳垢、耳垢、そして耳垢・・・
昨日6月23日、笠原小学校・笠原中学校の耳鼻科検診が終了いたしました。5月の水戸特別支援学校から始まり、吉沢小・寿小・笠原小・中と計5校が無事終了いたしました。ご協力いただいた保健の先生方、誠にありがとうございました。
さて、昨日の検診ですがとにかく「耳垢」で鼓膜がみえないお子さんが多かったです。耳鼻科検診も4年目ですが感覚的には10人に1人くらい耳垢がつまっているという感じだったのですが、昨日の笠原小学校1年生はなんと161人中31人が耳垢栓塞!というとんでもない割合でした。世に溢れている「耳垢は掃除しなくても大丈夫!勝手に外に排出されます」という情報は一体何なんだ!!と思うレベルです。
一方で残念な情報もあり、保健の先生に伺ったところ耳鼻科検診で書類を保護者に渡しても、返事が戻ってくる割合がかなり低いとのことです。保護者からすれば「耳垢ごときで耳鼻科なんて面倒」というのもあるかもしれません。
確かに耳垢がつまっていたからといってひどい難聴になるわけではありませんし、命に関わることでもありません。ただ耳鼻科医の立場からすると放置しておいてもよいとは思いません。問題となるのは今後始まるであろうプールです。耳垢栓塞の状態でプールにはいると外耳炎などのリスクとなります。また極めてレアケースとは思いますが、万が一中耳炎があった場合には悪化の原因となります。受診する・しないは保護者様のご判断になりますが、せっかくの機会ですので綺麗な状態でプールのシーズンを迎えるのもよいのではないでしょうか??