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2020/08/31
妊婦の花粉症について
8月も終わり、9月になるとブタクサに代表される秋の花粉症が本格化してきます。
患者様からはアレルギー性鼻炎と花粉症の違いについて聞かれることがありますが、花粉症はアレルギー性鼻炎の一つでスギなどの花粉が原因でおこるアレルギー性鼻炎の総称です。
治療方法としては内服(抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬、漢方薬)、ステロイド点鼻、点眼が主です。授乳している方については国立成育医療センターのHPにもあるように、授乳婦でも安全に使える薬が多いので問題ないのですが、問題は妊婦さんです。
昔から抗ヒスタミン薬は催奇形性があるとも言われてきましたが、最近では抗ヒスタミン薬でも投与しても大丈夫という考え方も増えてきました。
ここからは個人的な意見になるのですが、やはり器官形成期といわれる妊娠初期(~3ヶ月)は極力内服治療は避けたいというのが本音です。ではどうすればよいのか?
そこでお勧めしたいのがレーザー治療です。効果には個人差があるのというのが欠点ですが、一度やるとおよそ1年ほど効果があり、かなり症状が楽になります。ブタクサやスギのアレルギーがひどい!という方は事前に治療を受けておくと、花粉の飛散期が楽になることが期待できます。
「鼻をレーザーで焼く」というと痛いのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、術前の麻酔の処置が問題なければ手術中はそれほど痛みを感じることはありません。術後も痛くて大変でした!という方は幸いなことにおりませんでした。
ご興味ある方は当院HPのお知らせのところに色々書いてありますのでご一読頂ければ幸いです。

2020/08/24
堀ちえみさんのテレビ出演で思うこと
毎年恒例の日本テレビ系列の24時間テレビ。実際の放送はそれほどみていませんが、堀ちえみさんがテレビ出演され歌を披露したとのことで話題になりました。舌がんはタバコが原因とされており、男性に圧倒的に多い病気ですが、女性にもあります。個人的には女性はタバコよりも歯並びの悪さ、未治療の虫歯が原因となっているような気がいたします。
舌がんですが、勤務医時代に感じたことですがほぼほぼ紹介してくるところが耳鼻科ではなく歯医者ということです。理由はおそらく2つ。一つは耳鼻科医にくらべて圧倒的に歯科医の方が数が多いということ。もう一つは「口の中の病気=歯科」というイメージがあるせいと思われます。実際、水戸医療センター時代は耳鼻科開業医からの紹介よりも、圧倒的に歯科口腔外科経由の舌がんが多かったのを覚えています。
無論、歯科の先生のところを受診することは否定はしません。ただ私見を述べさせて頂きますといわゆる口内炎で、2週間たっても治らない場合や強烈な痛みを伴っている場合は「舌がん」を疑ってもよいと考えます。
若いかたの舌がんに関して言えばスピードが命です。1ヶ月治療が遅れただけで致命傷となる場合もあります。癌研究会有明病院の統計では舌がん5年生存率は、 I期:91%、II期:80%、III期:65%、IV期:45%です。注目すべきはⅠ期という初期でさえ9%の方が亡くなっている点です。これは胃がんなどと比べるとかなり悪い成績であり、それだけ進行が早いことを意味しています。
たかが口内炎、されど口内炎。治りが悪い・痛みが激しい場合は舌がんの可能性も念頭におく必要があるかと思います。

2020/08/17
超私的な漢方処方解説~葛根湯~
おそらく日本で一番有名な漢方薬、葛根湯。風邪薬の代表選手といったところでしょうか。風邪をひいて漢方薬といったらこれ!と思っている方もおおくいらっしゃるかと存じます。
では風邪=葛根湯なのでしょうか?半分は正解で半分は不正解です。葛根湯の適応のある人は①比較的体力のある人②風邪のごく初期③汗をかいていないの3つがポイントとなってきます。逆に言うと①~③が当てはまらないひとは飲まない方が無難です。体力の無い高齢者、風邪を引いて数日経過している、発熱して汗をかいている人は駄目です。
何故駄目なのか?を説明しようと思うとセミナーであれば最低1時間は欲しいくらいの内容なので今回は割愛しますが、葛根湯は万能な風邪薬ではないということは覚えておいても損はありません。また、①~③に当てはまる人は通常の風邪薬(ましてや抗生剤なんかより)よりよっぽどシャープに効いてきます。

2020/08/05
超私的な解説~ポビドンヨードとCOVID19~
「嘘のようなほんとの話」と切り出された昨日の吉村大阪府知事の会見。皆さんごらんになったでしょうか?
ポビドンヨードが新型コロナウイルスの重症化を防ぐ?とのキャッチーな触れ込みであり、予想通りネットやドラッグストアがうがい薬が姿を消し、某フリマサイトでは高額で転売されるという事態が起こっています。
ネットの書き込み、SNSなどをみると「ポビドンヨードでうがいしたあとに、唾液中のウイルスが減るのは当たり前だ」などといった意見が多く診られます。昨日発表された知見は眉唾なのでしょうか??
ここからは院長の私見です。
まずSNSなどでみられる、「ポビドンヨードでうがいしたあとに、唾液中のウイルスが減るのは当たり前だ」についてですが、これは会見をちゃんとみていない人の意見であると思います。
あの実験は1日4回うがいをしていますが、唾液中のPCR検査は起床時に行っており、うがいをした直後にPCR検査ではないということを見落としています。医療関係の方なら分かると思いますが、ポビドンヨードの殺菌効果は即効性があります(だから手術野の消毒で使われる)。うがい直後にPCR検査を行いウイルス量が減った!という実験なら全く意味の無いものになりますが、最後のうがい(夕食前)から時間がたってからのPCR検査なのでその論理は当てはまりません。日が立つにつれてPCR陽性率が徐々に下がるというのも、面白いデータです。
そうすると何が起こっているのでしょうか。ポビドンヨードのうがいによる直接的な効果以外に何かがあるのか?感染初期には口腔内に大量のウイルスがあり、それを持続的にたたくことで肺炎などを予防できるのか?それはこれからの研究結果を待たなければいけませんが、少なくとも昨日の発表を頭ごなしに否定するのはいかがなものか?と思います。
おそらく大事なのは以下の点です。
感染初期(軽症例)では、ポビドンヨードうがいにより唾液中のウイルスが減った→他人にうつるリスクが減りそう
唾液中のウイルスが減る=重症化を防ぐ かどうかはまだ分からない
ということです。
知事がいっていたように、COVID19陽性かも?しれない人、医療従事者などはポビドンヨードでのうがいをしても罰は当たらないと思います。

注意点としては
甲状腺機能疾患のあるかたは使用できません
うがい薬のみを患者に処方する場合は公的保険の適応から除かれます(自費になるということです)

2020/08/03
小川恵子先生のセミナーに参加してきました
先週末、金沢大学附属病院の臨床教授小川恵子先生のセミナーに参加してきました。小川先生は経方医学の生みの親である故江部洋一郎先生おお弟子さんで、経方医学をわかりやすく解説して頂きました。漢方といっても実は流派は様々あるのですが、経方医学は非常に難解なのですが一度理解してしまうと、これ以上納得のいくものはないのでは?と思うほど理論的に完成しているものです。
セミナー以外にも、耳鼻科領域の疾患などで色々ご教授頂きました。40歳までの耳鳴りだったら○○が一番だよとか、高齢者の○○には▲▲だよ・・とか。やはり専門家に習うのはとてもよいことですね。

当院の特徴

01.

耳鼻咽喉科専門医としての診療

FEATURE.01
耳鼻咽喉科専門医としての診療
02.

当院で可能な検査

FEATURE.02
当院で可能な検査
03.

漢方医としての診療

FEATURE.03
漢方医としての診療

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当院のモットーは「ちゃんと診察・ちゃんと診断」です。対面診察にとことんこだわっています。
耳鼻咽喉科一般診療に加えて、頭頸部外科医としての経験を生かし、頭頸部腫瘍、甲状腺腫瘍の診断を行っております。
手術適用となった方は、近隣の医療機関への紹介も行っております。
また西洋医学では治療困難な漢方治療にも力を入れております。
「原因がわからない」「年だから治らない」と言われた方に対しても、漢方治療が有効的なケースが多々ございます。西洋医学的所見と漢方医学的所見を総合し、一人一人にあったオーダーメイドの治療を提供させて頂きます。
また、アレルギー性鼻炎に対しては積極的にレーザー治療を行っております。特別な予約は不要ですので、お気軽にご相談下さい。

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