無診察診療の恐怖!!これって法律違反です!
よくお問い合わせ頂く内容として「薬だけください」というのがあります。比較的ありふれたセリフにも感じますが、これはれっきとした医師法違反なんです。「症状変わらないからいいじゃん」とか「忙しいからダメですか?」といった意見があるのは重々承知していますが、やっぱりだめなものはダメなんです。とはいっても、「薬のみ」は実際にはあるのが現状です。当院もコロナ禍でどうしても受診ができない人には例外的に行っておりましたが、5類になった現在は原則禁止しております。例えば大病を患って入院または自宅療養をしていてどうしても薬がなくなってしまうなどは代理の人に受診してもら処方はしています(これは法律で回数制限はありますが認められています)。
このブログを書くきっかけとなったのあるめまい患者の症例です。起床時のふらつき、めまいにて受診されたのですが血圧の薬を飲んでいるにもかかわらず収縮期血圧(上の血圧)が150オーバー。平衡機能は異常はなく血圧のコントロール不良によるめまいと考えました。よくよく話を聞くと「診察はしてもらっていない。毎月薬だけもらっている」とのこと。管理がされていないのでコントロールが悪くなるのも当たり前ですし、医師がひょいひょい薬をだすのも問題ですが、患者さん自体がそれを容認していることも問題でした。まさかこれで高血圧の指導管理料とられてないよね?とかいろいろ妄想してしまっていますが、こればっかりはわかりません。
大事なことなのでもう一度書きますが「当院は薬だけください」はお断りしています。よろしくお願い申し上げます。