風邪に対する漢方治療のセミナーをやってきました!
1月18日に水戸市笠原町にある開発公社ビルにて「いまさら聞けない!風邪に対する漢方治療」と題してセミナーを行ってきました。COVID19以降、セミナー=オンラインでしたが、この漢方セミナーは少数精鋭のリアルでの開催を行っている数少ないセミナーです。風邪=葛根湯というイメージもありますが、では葛根湯にもいろいろ使用目標があります。具体的には汗をかいていない、頭痛がある、体力のある人といった感じです。それを覚えるだけでもよいのですが、なぜそういう風になっているのか?というのを経方医学的な観点から1時間ほどお話させていただきました。経方医学は非常に面白い学問なのですが、とにかく難しい!!というものであり、演者ですら話していて「これは難しいな~」と思う内容でした。
また西洋の風邪薬と漢方薬の違いについてもお話しました。西洋の風邪薬は「風邪を治す薬」ではなく「諸症状の緩和」であること、漢方薬は「風邪を治す薬であるポテンシャルがあること」をお話しました。いわゆるかぜ症候群が来た場合には漢方薬をお勧めしているのはそのためです。患者さんによっては「漢方は効かない」とか「早く治したいから漢方薬は嫌」とおっしゃるかたも大勢います。なかなか外来診療中に漢方薬の原理原則をお話している時間はないので、そういうときはいわゆる「諸症状の緩和」の薬をだしますが、本心では「漢方のほうがいいのにな~」と思っています。