ブログ新着ブログ

一覧はこちら

2023/11/01
無診察診療の恐怖!!これって法律違反です!
よくお問い合わせ頂く内容として「薬だけください」というのがあります。比較的ありふれたセリフにも感じますが、これはれっきとした医師法違反なんです。「症状変わらないからいいじゃん」とか「忙しいからダメですか?」といった意見があるのは重々承知していますが、やっぱりだめなものはダメなんです。とはいっても、「薬のみ」は実際にはあるのが現状です。当院もコロナ禍でどうしても受診ができない人には例外的に行っておりましたが、5類になった現在は原則禁止しております。例えば大病を患って入院または自宅療養をしていてどうしても薬がなくなってしまうなどは代理の人に受診してもら処方はしています(これは法律で回数制限はありますが認められています)。
このブログを書くきっかけとなったのあるめまい患者の症例です。起床時のふらつき、めまいにて受診されたのですが血圧の薬を飲んでいるにもかかわらず収縮期血圧(上の血圧)が150オーバー。平衡機能は異常はなく血圧のコントロール不良によるめまいと考えました。よくよく話を聞くと「診察はしてもらっていない。毎月薬だけもらっている」とのこと。管理がされていないのでコントロールが悪くなるのも当たり前ですし、医師がひょいひょい薬をだすのも問題ですが、患者さん自体がそれを容認していることも問題でした。まさかこれで高血圧の指導管理料とられてないよね?とかいろいろ妄想してしまっていますが、こればっかりはわかりません。
大事なことなのでもう一度書きますが「当院は薬だけください」はお断りしています。よろしくお願い申し上げます。

2023/10/30
超私的な解説~風邪薬ってなんだ?~
急に寒くなりいわゆる「かぜ症候群」の方が増えてきました。「早く治したいんで薬下さい」というかたも多く来院されております。さぁ、その風邪薬ですが早く治すモノなのでしょうか?市販の風邪薬を例に考えてみましょう。
最近でCMでよくみる「ベン○ブロック YA○UMO」を例にとります。HPによれば痛みをとる「イブプロフェン」、のどの炎症を抑える「トラネキサム酸」、抗ヒスタミン薬(=鼻水をおさえる)である「ジフェンヒドラミン」、痰を軟らかくする「グアイフェネシン」、咳止めの「デキストロメトルファン」と「メチルエフェドリン」、ビタミンとしてビタミンB2が入っています。他の風邪薬もそうですが「風邪薬は風邪を治すモノ」ではなく「風邪による諸症状の緩和」です。諸症状を緩和することで体力の回復を促し、免疫獲得しやすいようにしようというものです。
なので、インフルエンザに対するタミフルのように「抗ウイルス効果」は全くありませんので注意が必要です。たまにいるのが「風邪をひいたんで自宅にある抗生剤をのみました。抗菌効果あるかな?と思って」なんて人がいますが、99%間違いです。風邪はほぼほぼウイルス感染なので抗生剤は効きません。自己判断で抗生剤を飲むことは百害あって一利なしです。
よく○○医院で「風邪と言われて抗生剤もらったんです」という方もいますが、これに関しても??です。一昔前は何でもかんでも抗生剤を処方していたという黒歴史が日本にはあります。その名残なのか、はたまた風邪ではなく抗生剤が必要な状態なのではあるが、説明が面倒なので「風邪」と説明していた可能性もあります。ごちゃごちゃ書きましたが「風邪に抗生剤」というのは誤った考えであることはご理解ください。
では、「風邪を治す薬はあるのか?」というと・・・漢方薬だと思います。科学的に立証はされていませんが、漢方薬には抗ウイルスがあります。それは漢方に詳しい先生なら同じ考えだと思います。しかしながら「漢方薬どうですか?」とお勧めしても「え!?漢方?どうせ効かないんでしょ?」と怪訝な顔されやんわり拒否される方が非常に多いのも事実です。効かないと思っている人に出しても仕方ないので、その場合は通常の「風邪の諸症状を緩和する薬」をお出ししています。それはそれで間違いでは無いんですけど・・・。
本格的な風邪の季節が到来しています。皆さんは何を選択されますか??「漢方薬ください!」という患者さんが増えるといいなと思っております。





















2023/10/24
超私的な解説~インフルエンザ予防接種はやるべきか?~
10月も終盤に差し掛かり、インフルエンザ予防接種を受ける方が増えてきました。一方で「夏にインフルエンザにかかったから予防接種やらない」という方も多いようです。今シーズンは予防接種開始前にインフルエンザが流行するという人類が経験したことがない事態が起こっており、インフルエンザに罹患した人が予防接種をやるべきか?やるとしたらいつか?という疑問が常にあります。
そんななか昨日8月にインフルエンザに罹患し、39度の発熱があり発熱外来を受診。抗原検査でインフルエンザAという診断がでた方がいらっしゃいました。同一シーズンでA,B両方にかかる人はみたことがありますが、A型2回目は初めての経験です。夏に流行したインフルエンザと今流行っているインフルエンザでは同じA型でも型が異なっている可能性があります。
ここからは個人的な考えなので、参考程度に読んでもらえればありがたいのですがインフルエンザ予防接種はやったほうが良いと思います。夏と冬とでインフルエンザの型が違えば夏にかかって免疫持っているということにはならないからです。無論予防接種をしてもかかる人はかかります。でもやらないよりよいかな?というのが今のところの考えです。ご参考になれば幸いです。
ちなみにお知らせでも書いて警告したのですが、いまだに予防接種無断キャンセルが後を絶ちません。予約しても無断キャンセルしてもOKという文化は日本にはないはずなのですが…。当院では無断キャンセルの方は同一シーズンの予防接種はお断りしております。よろしくお願い申し上げます。

2023/09/05
茨城県立中央病院の西村部長のご訪問!
昨日、院長の先輩でもあり今は茨城県立中央病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の部長である西村先生が地域医療連携の一環として当院をご訪問されました。診療終了後からおよそ1時間、地域連携や救急対応などについての意見交換を行うことができました。
西村先生は院長の一つ先輩なのですが、こと頭頚部がんについては県内でも最先端の治療を積極的に導入されており、尊敬の一言しかありません。
なかなか紹介先の病院の部長さんと、ひざを突き合わせてお話する機会はありませんが、貴重でかつ濃厚な1時間でした。いつも県立中央病院のスタッフさんには難しい症例などもお願いしており、感謝しております。今後ともよろしくお願いいたします!!

2023/08/06
今中政支先生を偲んで・・・
先日大阪の高槻市でいまなか耳鼻咽喉科を開業されている今中先生が急逝されました。このブログを読んでいる方は水戸地区の方が多いと思うので、「誰?」と思うかもしれませんが、耳鼻咽喉科漢方研究会に参加しているメンバーでは知らない人はいない言うくらいの有名人で、院長にとっても耳鼻咽喉科+漢方医の師匠であり、お手本であり、目標であった先生です。
今中先生との出会いは平成21年1月につくば市で行われた「どれみ漢方春一番」というセミナーでした。非常に軽快な口調で面白いセミナーであり一気にファンになり、その後の耳鼻咽喉科漢方研究会(当時は砂防会館というところでした)でお会いした際にも気さくに話しかけて頂き交流を深めることができました。漢方関連で困ったことがあったときにはメールなどで相談し、的確なアドバイスを頂いたことしばしばでした。
開業を決めたときにも色々相談に乗って頂き、開業のHOW to本を送って貰ったり、予約システムで悩んでいるときも「医者どこええで!僕の担当者紹介するわ!」と即答してもらい当院の特徴でもある時間予約と順番予約のハイブリッド型であり「医者どこ予約」が当院に導入されました。
耳鼻咽喉科漢方研究会が品川で開催されるようになってからは、学会→懇親会→飲み会がセットとなり院長の年1での楽しみでもありました。そんな中の会話で「先生!今度一緒にゴルフしようや」の一声で学会の翌日のゴルフが追加され、若洲リンクスで2度プレー。その後「先生!今度は先生のところのコース行きたいわ」の一言でホームコースであり宍戸ヒルズカントリーで昨年はプレー。チャンピオンコースである西コースが予約できず東コースのプレーだったため「来年は西コース頼むわ」と言われ3ヶ月前からの予約開始に向けて準備をしている最中でした。
その前日です。T社のMRさんから「今中先生がなくなった」との報告を受けました。全く何を言っているかわからず、思わず「これはどっきりですか??」と聞いたほどでした。運動不足とはほど遠い生活を送っていた今中先生が突然の病魔に倒れた・・・そのことを受け入れるのは困難でした。
ただ、第2報で葬儀が執り行われたこと、HPで「院長が急逝し閉院」と書いてあり受け入れざるを得ませんでした。
院長が医師になって23年。数多くの先生の影響を受けましたが、影響を受けた医師10人を挙げて下さいといわれれば確実にその一人に入ってくる先生でした。「人間いつかはなんかで死ぬんです」と大学時代の講師の先生に言われた言葉があります。「人間の死は医療の敗北ではない」ということを表している言葉で有り院長も大事にしている言葉です。ただ、言いたい!今中先生!今じゃないよ。これからやりたいこといっぱいあったはず。まだまだ一緒にお酒飲みたかったし、漢方やゴルフ談義したかったし、全国のゴルフ場一緒に回ろうね!って言ってたのに・・・。
今年からの耳鼻咽喉科漢方研究会寂しくなるな・・・。でも今中先生が盛り上げた学会、ちゃんと頑張らないと天国で怒られそうです。「先生!ちゃんとせなあかんで」。そう言われないようにしないといけませんね・・・
最後になりましたが、ご遺族の方にこころからお悔やみ申し上げるとともに、今中先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

当院の特徴

01.

耳鼻咽喉科専門医としての診療

FEATURE.01
耳鼻咽喉科専門医としての診療
02.

当院で可能な検査

FEATURE.02
当院で可能な検査
03.

漢方医としての診療

FEATURE.03
漢方医としての診療

詳しくはこちら

院長紹介

ようこそ当院のホームページへ

なのはな耳鼻咽喉科のホームページへようこそ。

当院のモットーは「ちゃんと診察・ちゃんと診断」です。対面診察にとことんこだわっています。
耳鼻咽喉科一般診療に加えて、頭頸部外科医としての経験を生かし、頭頸部腫瘍、甲状腺腫瘍の診断を行っております。
手術適用となった方は、近隣の医療機関への紹介も行っております。
また西洋医学では治療困難な漢方治療にも力を入れております。
「原因がわからない」「年だから治らない」と言われた方に対しても、漢方治療が有効的なケースが多々ございます。西洋医学的所見と漢方医学的所見を総合し、一人一人にあったオーダーメイドの治療を提供させて頂きます。
また、アレルギー性鼻炎に対しては積極的にレーザー治療を行っております。特別な予約は不要ですので、お気軽にご相談下さい。

院長紹介

メニュー

〒310-0846
茨城県水戸市東野町693-9
TEL029-248-7087
診療時間
09:00~13:00
14:30~18:00

休診日|木曜・土曜午後・日曜・祝日

TOP

TEL.029-248-7087
予約する