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5月号に当院の記事が掲載されておりますので、ぜひご覧ください!
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2023/11/24
子供の発熱、咳はまずは小児科へ!!
急に寒くなったせいかいわゆる「かぜ症候群」の人が増えてきました。咽頭痛、鼻水、咳の3症状がそろっていればわかりやすいのですが、最近こまっているのが子供(乳児~未就学児)の「咳だけ」の患者さんです。中には「これって喘息?」とか「マイコプラズマ?」みたいな症例もあります。当院はあたりまえですが耳鼻咽喉科であり、小児科ではありません。別に診療拒否はしませんが、当院で対応できない患者さんがそれなりの数受診されており、処方などはせず小児科に戻ってくださいとお伝えして終わるケースが散見されます。中には「かかりつけの小児科で断られたので来ました」なんて人がいます。かなり極端なたとえですがハンバーガーが食べたくてマクドナルドにいったら休みだったので、すきやに行き「ハンバーガーください」と言っているようなものです。医療機関は医療機関でも専門分野があります。特に喘息やマイコプラズマに代表されるような気管支炎は小児科でしか検査、診察ができないこともあり、「とりあえず小児科いけないから、耳鼻科へ」は非常に危険な行為です。ご参考になれば幸いです。

2023/10/30
超私的な解説~風邪薬ってなんだ?~
急に寒くなりいわゆる「かぜ症候群」の方が増えてきました。「早く治したいんで薬下さい」というかたも多く来院されております。さぁ、その風邪薬ですが早く治すモノなのでしょうか?市販の風邪薬を例に考えてみましょう。
最近でCMでよくみる「ベン○ブロック YA○UMO」を例にとります。HPによれば痛みをとる「イブプロフェン」、のどの炎症を抑える「トラネキサム酸」、抗ヒスタミン薬(=鼻水をおさえる)である「ジフェンヒドラミン」、痰を軟らかくする「グアイフェネシン」、咳止めの「デキストロメトルファン」と「メチルエフェドリン」、ビタミンとしてビタミンB2が入っています。他の風邪薬もそうですが「風邪薬は風邪を治すモノ」ではなく「風邪による諸症状の緩和」です。諸症状を緩和することで体力の回復を促し、免疫獲得しやすいようにしようというものです。
なので、インフルエンザに対するタミフルのように「抗ウイルス効果」は全くありませんので注意が必要です。たまにいるのが「風邪をひいたんで自宅にある抗生剤をのみました。抗菌効果あるかな?と思って」なんて人がいますが、99%間違いです。風邪はほぼほぼウイルス感染なので抗生剤は効きません。自己判断で抗生剤を飲むことは百害あって一利なしです。
よく○○医院で「風邪と言われて抗生剤もらったんです」という方もいますが、これに関しても??です。一昔前は何でもかんでも抗生剤を処方していたという黒歴史が日本にはあります。その名残なのか、はたまた風邪ではなく抗生剤が必要な状態なのではあるが、説明が面倒なので「風邪」と説明していた可能性もあります。ごちゃごちゃ書きましたが「風邪に抗生剤」というのは誤った考えであることはご理解ください。
では、「風邪を治す薬はあるのか?」というと・・・漢方薬だと思います。科学的に立証はされていませんが、漢方薬には抗ウイルスがあります。それは漢方に詳しい先生なら同じ考えだと思います。しかしながら「漢方薬どうですか?」とお勧めしても「え!?漢方?どうせ効かないんでしょ?」と怪訝な顔されやんわり拒否される方が非常に多いのも事実です。効かないと思っている人に出しても仕方ないので、その場合は通常の「風邪の諸症状を緩和する薬」をお出ししています。それはそれで間違いでは無いんですけど・・・。
本格的な風邪の季節が到来しています。皆さんは何を選択されますか??「漢方薬ください!」という患者さんが増えるといいなと思っております。





















2023/07/28
ウナギにも骨はあります!!
暑い日が続いています。今週日曜日は「土用の丑の日」です。土用の丑の日にウナギを食べるのは江戸時代に平賀源内がウナギ屋のキャッチコピーとして発案したとかしてないとか…。実際、ウナギはビタミンなど栄養豊富なので夏ばて対策としては非常に良い食べ物です。
が、しかし!!!多くの耳鼻科医にとっては「土用の丑の日」は恐怖でしかありません。それはその翌日に「ウナギの骨が刺さった」という患者さんが押し寄せるからです。いまだにご飯丸呑みして取ろうとする人がいますが、これは都市伝説であり意味はありません。刺さったときはあきらめて耳鼻科に来ましょう。口からとれれば大事にはなりませんが、ファイバーを使用しての骨の摘出は保険を使用しても費用が高額(9000円程度)かかります。ウナギ代が高くついてしまうので、ウナギを食べるときはぜひ「ウナギにも骨がある」と思って食べてください。よろしくお願いいたします!!

2023/07/19
超私的な処方解説~小児の抗生剤~
7月にはいり急性中耳炎などの感染症が増えてきました。中耳炎については異常な数でありやや困惑しているレベルです。
さて、今回のお題は小児の抗生剤です。一部の保護者さんは「風邪症状で子供が小児科に受診→治らないから耳鼻科で抗生剤をもらう」という風に考えているように思えます。実際抗生剤を出さないとやや不満そうな顔をする人もいるのが実際です。
当たり前ですが風邪症状(咳、咽頭痛、鼻水+発熱)はほほほぼウイルス感染によって起こります。ウイルス感染なので抗生剤は全く効きません。「風邪だから抗生剤だしておきますね」は一般的には間違いです。ではどういうとき抗生剤を使用するのか?というと明らかな膿性鼻汁や膿栓を伴った扁桃炎や溶連菌感染、中等症以上の中耳炎などです。あとは10 days markといって風邪症状が10日以上遷延している場合も抗生剤投与の対象となります。それを判断するのは医師であり、抗生剤の適正使用は医師に課せられた使命です。よって、「小児科の薬で治らないから抗生剤ください」は必要条件ではありますが、十分条件ではありません。
一方でこういう意見もあるのでは?と推察するのが「ごちゃごちゃ言ってないでとりあえず出してくれればいい」というもの。これがまかり通っていたのが20年ほど前まででしょうか?なんでもかんでも抗生剤という時代がありました。以前勤めていた某病院の近くの小児科は日本一ある抗生剤をだすと有名になったほど。今となっては笑い話にもなりません。
抗生剤の有害事象についてはおおきくわけて2つ。まずはAMR(薬剤耐性菌)の問題。AMRで検索すると結構怖いこと書いてあります。これは世界レベルでの問題です。ご興味あれば調べてみてください。もう一つが子供本人に直結しますが免疫力低下や喘息などのアレルギー性疾患へのリスクです。すでに論文も出ておりますが低年齢のときに抗生剤を多用すると気管支喘息になる確率があがるといわれています。
最後、これもいつも親御さんとのトラブルの原因となるのですが抗生剤の投与回数の問題です。「保育園だから昼の薬は無理」と結構な割合で言われます。1日2回投与の抗生剤はなくはないのですが、基本となるペニシリン系抗生剤は1日3回投与が原則です。では1日2回の投与の抗生剤はダメなのか?というと…強すぎるからです。小児急性中耳炎の診療ガイドラインなどみてもらえればわかりますが、小児で1日2回投与の薬(クラバモックス、オラペネム、トスフロキサシンなど)は重症例などに使用する抗生剤です。最初から強い抗生剤つかえばいいじゃん!と思うかもしれませんが、不必要にそういった抗生剤を連用すると耐性菌ができたときに対応できなくなったり、腸内細菌の破壊をおこし下痢や免疫力低下につながります。
保育園もいろいろあるので投薬が難しいことは重々承知しております。投薬自体がかなり手間がかかりますし、大人数になると誤投薬のリスクも出てきます。が、子供たちの未来のため!と思ってご検討いただければ大変助かります。
最後に…どうしたら抗生剤を極力使用せずに済むかというと・・・・「鼻吸い」です!!



2023/07/03
小川恵子先生のセミナーを聴講してきました!
7月1日土曜日16時30分からの小児漢方わかる会をウェブで視聴してきました。コロナ以降、セミナーや学会がウェブでみることが当たり前の世の中となり、広島でのセミナーも遠い茨城の地からみれるようになったのはありがたいことです。
テーマが起立性調節障害であり、当院でも何人か通院している治療に難渋するケースの多い病気です。通常ですと塩分・水分摂取や昇圧剤投与というのが一般的な治療になります。これで問題なければよいのですが通常の西洋医学では軽快しないケースもあり漢方治療を希望して当院へというケースもあります。考え方や使用する漢方薬についての講義を受けることができました。小川恵子先生は経方医学に基づいて漢方治療をされており、勝手に師と仰いでいる先生です。経方医学は教科書を読んでいるだけでも???が連発する非常に難解なものではありますが、ひとたびわかるとこれほど理路整然としたものはない!と納得できる考え方です。
今回セミナー終わりに質問コーナーがあり、「朝なかなか起きられない症例に対して」の質問をさせて頂き、非常にクリアカットな解答をいただきました。夜寝ている間に〇気は裏にはいるので〇気を外に出すことが必要とこと。非常にマニアックな内容なので詳細は伏せますが…すぐに使えそうなので試してみたいと思います!!
ちなみに当院では起立性調節障害の診断(血圧を測ったり云々)はやっておりません。診断がついている方および疑わしい方を対象とした漢方治療を行っております。よろしくお願いいたします。

当院の特徴

01.

耳鼻咽喉科専門医としての診療

FEATURE.01
耳鼻咽喉科専門医としての診療
02.

当院で可能な検査

FEATURE.02
当院で可能な検査
03.

漢方医としての診療

FEATURE.03
漢方医としての診療

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ようこそ当院のホームページへ

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当院のモットーは「ちゃんと診察・ちゃんと診断」です。対面診察にとことんこだわっています。
耳鼻咽喉科一般診療に加えて、頭頸部外科医としての経験を生かし、頭頸部腫瘍、甲状腺腫瘍の診断を行っております。
手術適用となった方は、近隣の医療機関への紹介も行っております。
また西洋医学では治療困難な漢方治療にも力を入れております。
「原因がわからない」「年だから治らない」と言われた方に対しても、漢方治療が有効的なケースが多々ございます。西洋医学的所見と漢方医学的所見を総合し、一人一人にあったオーダーメイドの治療を提供させて頂きます。

当院は第2種協力指定医療機関であり、受診の有無にかかわらず発熱患者の受け入れを行っております。

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