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2023/07/28
ウナギにも骨はあります!!
暑い日が続いています。今週日曜日は「土用の丑の日」です。土用の丑の日にウナギを食べるのは江戸時代に平賀源内がウナギ屋のキャッチコピーとして発案したとかしてないとか…。実際、ウナギはビタミンなど栄養豊富なので夏ばて対策としては非常に良い食べ物です。
が、しかし!!!多くの耳鼻科医にとっては「土用の丑の日」は恐怖でしかありません。それはその翌日に「ウナギの骨が刺さった」という患者さんが押し寄せるからです。いまだにご飯丸呑みして取ろうとする人がいますが、これは都市伝説であり意味はありません。刺さったときはあきらめて耳鼻科に来ましょう。口からとれれば大事にはなりませんが、ファイバーを使用しての骨の摘出は保険を使用しても費用が高額(9000円程度)かかります。ウナギ代が高くついてしまうので、ウナギを食べるときはぜひ「ウナギにも骨がある」と思って食べてください。よろしくお願いいたします!!

2023/07/21
ちゃんと診察・ちゃんと診断~面倒くさい医者ですみません!!~
今回のブログは院長の診療に関する思い(半分は愚痴?)です。当院に通院されている方、これから通院してみようかな?と思っている方全員に読んで貰いたいブログです。最後までお付き合い頂ければ幸いです。
コロナをはじめとする各種感染症が猛威を振るい、発熱・咽頭痛・咳といった症状で受診される方が後を絶ちません。患者さんからのお話を聞くと「○○医院では抗原検査をやったあと、医師の電話診察があり薬をもらった」ということをよく耳にします。患者さん側からすれば「コロナを否定して貰ってとりあえず薬を貰えればOK」というニーズがあり、医療者側も院内感染のリスクをなくすというメリットがありwin-winのようなものです。これも新しい診療スタイルであり、良いと思っています。
一方当院では誰がなんと言おうと対面診療にこだわっています。例えば咽頭痛ひとつとっても、それが風邪なのか?抗生剤を必要とするような扁桃炎なのか?急性喉頭蓋炎など入院を必要とするものなのか?はたまた腫瘍なのか?を電話診察で判断する技量は自分は持ち合わせていません。先日も咽頭痛、嗄声を主訴に来院された方が進行した咽頭癌でしたというケースがありました(急患対応して頂いた水戸医療センター耳鼻咽喉科の先生方には大変感謝しております)。声は出てましたが窒息寸前であり、あれが電話診察だったらと思うと恐怖でしかありません。
ただ対面診療もよい面ばかりではありません。当院では3日以内の発熱患者はプレハブでの診察としていますが毎回ガウンを着て手袋をして防護マスクつけて器具をもって移動するのは皆さんが思っている以上に手間と時間がかかります。結果として人数制限をせざるを得ず、電話診察のように大人数に対応できないというデメリットがあります。ただ耳鼻咽喉科医として、発熱、咽頭痛などの急性期疾患を自分の目で診察しないと気が済まないのでこのような体制にしております。このやり方が絶対正しいか?と言われるとそれは分かりませんが、なのはな流の診療と思っています。
ここからは少し話がややこしくなりますが、最近の傾向として「患者さんのニーズ」と「こちらが提供したい医療」にずれが生じているのでは?と思っています。例えば患者さんが「症状が落ち着いているから薬だけください」とか「風邪が治らないから抗生剤ください」とか言う場合があります。こちらとしては落ち着いているかどうか?は医師の診察の元決定されるべきと思っていますし、抗生剤を出すかも診察の結果次第だと思っています。そこで「じゃあ薬だけ」とか「じゃあ抗生剤出しときますね」と言えれば楽なんでしょうけど・・・自分はできないんです、すみません。
タイトルにもあるように「ちゃんと診察・ちゃんと診断」したいんです。だから問診もかなり薬歴など含めて詳しく聞きますし、診断のために当院で可能な限りの検査を行っているつもりです。問診がかなりしつこいこともあるので、これはこれで批判の対象になっているのも知っていますが、医療上必要なことと思っています。
おそらくですが・・・一部の患者さんにとっては「結構面倒くさい医者」です。「とりあえずこっちが欲しい薬だしてくれればいいんだよ」的な患者さんとはあまり相性が良くないと思っています。その代わり来てくれた患者さんには全力で診察診療にあたります。「前の病院では治らなかったけど、なのはなに来たら治りました」という患者さんの言葉は何よりの励みの言葉です。その言葉を一つでも多く聞けるよう本日も外来診療頑張ります!

2023/07/19
超私的な処方解説~小児の抗生剤~
7月にはいり急性中耳炎などの感染症が増えてきました。中耳炎については異常な数でありやや困惑しているレベルです。
さて、今回のお題は小児の抗生剤です。一部の保護者さんは「風邪症状で子供が小児科に受診→治らないから耳鼻科で抗生剤をもらう」という風に考えているように思えます。実際抗生剤を出さないとやや不満そうな顔をする人もいるのが実際です。
当たり前ですが風邪症状(咳、咽頭痛、鼻水+発熱)はほほほぼウイルス感染によって起こります。ウイルス感染なので抗生剤は全く効きません。「風邪だから抗生剤だしておきますね」は一般的には間違いです。ではどういうとき抗生剤を使用するのか?というと明らかな膿性鼻汁や膿栓を伴った扁桃炎や溶連菌感染、中等症以上の中耳炎などです。あとは10 days markといって風邪症状が10日以上遷延している場合も抗生剤投与の対象となります。それを判断するのは医師であり、抗生剤の適正使用は医師に課せられた使命です。よって、「小児科の薬で治らないから抗生剤ください」は必要条件ではありますが、十分条件ではありません。
一方でこういう意見もあるのでは?と推察するのが「ごちゃごちゃ言ってないでとりあえず出してくれればいい」というもの。これがまかり通っていたのが20年ほど前まででしょうか?なんでもかんでも抗生剤という時代がありました。以前勤めていた某病院の近くの小児科は日本一ある抗生剤をだすと有名になったほど。今となっては笑い話にもなりません。
抗生剤の有害事象についてはおおきくわけて2つ。まずはAMR(薬剤耐性菌)の問題。AMRで検索すると結構怖いこと書いてあります。これは世界レベルでの問題です。ご興味あれば調べてみてください。もう一つが子供本人に直結しますが免疫力低下や喘息などのアレルギー性疾患へのリスクです。すでに論文も出ておりますが低年齢のときに抗生剤を多用すると気管支喘息になる確率があがるといわれています。
最後、これもいつも親御さんとのトラブルの原因となるのですが抗生剤の投与回数の問題です。「保育園だから昼の薬は無理」と結構な割合で言われます。1日2回投与の抗生剤はなくはないのですが、基本となるペニシリン系抗生剤は1日3回投与が原則です。では1日2回の投与の抗生剤はダメなのか?というと…強すぎるからです。小児急性中耳炎の診療ガイドラインなどみてもらえればわかりますが、小児で1日2回投与の薬(クラバモックス、オラペネム、トスフロキサシンなど)は重症例などに使用する抗生剤です。最初から強い抗生剤つかえばいいじゃん!と思うかもしれませんが、不必要にそういった抗生剤を連用すると耐性菌ができたときに対応できなくなったり、腸内細菌の破壊をおこし下痢や免疫力低下につながります。
保育園もいろいろあるので投薬が難しいことは重々承知しております。投薬自体がかなり手間がかかりますし、大人数になると誤投薬のリスクも出てきます。が、子供たちの未来のため!と思ってご検討いただければ大変助かります。
最後に…どうしたら抗生剤を極力使用せずに済むかというと・・・・「鼻吸い」です!!



2023/07/03
小川恵子先生のセミナーを聴講してきました!
7月1日土曜日16時30分からの小児漢方わかる会をウェブで視聴してきました。コロナ以降、セミナーや学会がウェブでみることが当たり前の世の中となり、広島でのセミナーも遠い茨城の地からみれるようになったのはありがたいことです。
テーマが起立性調節障害であり、当院でも何人か通院している治療に難渋するケースの多い病気です。通常ですと塩分・水分摂取や昇圧剤投与というのが一般的な治療になります。これで問題なければよいのですが通常の西洋医学では軽快しないケースもあり漢方治療を希望して当院へというケースもあります。考え方や使用する漢方薬についての講義を受けることができました。小川恵子先生は経方医学に基づいて漢方治療をされており、勝手に師と仰いでいる先生です。経方医学は教科書を読んでいるだけでも???が連発する非常に難解なものではありますが、ひとたびわかるとこれほど理路整然としたものはない!と納得できる考え方です。
今回セミナー終わりに質問コーナーがあり、「朝なかなか起きられない症例に対して」の質問をさせて頂き、非常にクリアカットな解答をいただきました。夜寝ている間に〇気は裏にはいるので〇気を外に出すことが必要とこと。非常にマニアックな内容なので詳細は伏せますが…すぐに使えそうなので試してみたいと思います!!
ちなみに当院では起立性調節障害の診断(血圧を測ったり云々)はやっておりません。診断がついている方および疑わしい方を対象とした漢方治療を行っております。よろしくお願いいたします。

当院の特徴

01.

耳鼻咽喉科専門医としての診療

FEATURE.01
耳鼻咽喉科専門医としての診療
02.

当院で可能な検査

FEATURE.02
当院で可能な検査
03.

漢方医としての診療

FEATURE.03
漢方医としての診療

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院長紹介

ようこそ当院のホームページへ

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当院のモットーは「ちゃんと診察・ちゃんと診断」です。対面診察にとことんこだわっています。
耳鼻咽喉科一般診療に加えて、頭頸部外科医としての経験を生かし、頭頸部腫瘍、甲状腺腫瘍の診断を行っております。
手術適用となった方は、近隣の医療機関への紹介も行っております。
また西洋医学では治療困難な漢方治療にも力を入れております。
「原因がわからない」「年だから治らない」と言われた方に対しても、漢方治療が有効的なケースが多々ございます。西洋医学的所見と漢方医学的所見を総合し、一人一人にあったオーダーメイドの治療を提供させて頂きます。

当院は第2種協力指定医療機関であり、受診の有無にかかわらず発熱患者の受け入れを行っております。

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