超私的解説な処方解説~荊芥連翹湯~
久しぶりのブログ更新。今回はご好評頂いている(?)漢方処方解説。今回は荊芥連翹湯です。副鼻腔炎の薬としては有名な薬なのですが、正直開業するまではほとんど処方したことの無い薬でした。副鼻腔炎の漢方というとチクナインとして有名な辛夷清肺湯が第一選択となりますが、漢方の世界でいうところの「熱証」の人には荊芥連翹湯の方が良く聞きます。
皮膚にニキビなどのふきでものができやすく、扁桃腺が腫れやすい、鼻粘膜所見を診ると真っ赤で腫れぼったいという方に著効します。当院では上咽頭炎というやや面倒な症例に対しても積極的に処方し治療効果を上げています。
とても便利な荊芥連翹湯なのですが、一つ難点があります。それは・・・「とにかく不味い」ということ。数ある漢方薬の中でもトップクラスの苦さがあり、味わって飲むのはほぼ苦痛なレベルです。ただ良薬口に苦しという言葉もあるように、はまってしまえば便利なお薬です。
肌荒れが酷く、鼻づまりがつらい!と言う方は試してみる価値があるかもしれません。