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超私的解説な漢方処方解説~常備しておきたい漢方薬3選~

  • 漢方豆知識
  • 2021/08/04
漢方というと「効果が出るまでに時間がかかる」というイメージが強いのでは無いでしょうか?漢方の世界には「本治」と「標治」という2つの考え方があります。「本治」はいわゆる体質改善的なイメージで、これは時間がかかります。一方で「標治」というのは今ある症状をとるものであり、かなり即効性があります。なかなか漢方薬を常備している人もいないとは思いますが、超私的にこれはあったら便利!というものをご紹介いたします。
1)芍薬甘草湯:こむら返りの特効薬。これに勝る薬は無いと言っても過言ではありません。足がつりやすい人、ゴルフのラウンド中にやばい!と思ったときは1包飲めばすっきりします
2)五苓散:以前ブログで紹介した水滞の特効薬です。めまいや気持ちが悪いとき、低気圧頭痛に対しての効果は抜群。さらには、ウイルス性胃腸炎による下痢症状や、膀胱炎にも効果があります。「水のトラブルには五苓散」です。
3)麻黄湯:インフルエンザにも適応があるこの薬。麻黄が6gと多く含まれており「風寒邪」に対する第一選択といってもよい薬です。熱が出たら即のめば、効果絶大。麻黄湯をのんで汗をかいたら、風邪は快方に向かいます。汗をかく前に飲まないといけないので、発熱したらすぐに飲まないと駄目な薬です。また乳児の鼻づまりにも効果があり、1/2包をお湯で溶いて頬の内側にこすりつけたあと、ミルクを飲ませると鼻づまりが軽快します。一説にはCOVID19にも効果があり?とも言われていますが、COVID19は「寒邪」ではなく「湿邪」と捉えられており、本場中国でも残念ながら麻黄湯は推奨されておりません。麻黄湯はエフェドリンを大量に含んでいるため、高血圧や狭心症などの既往があるかたはお勧めできないのでご注意下さい。

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