超私的な解説-コロナ第8波に突入?今後の展開は??-
塩野義製薬のゾコーバが緊急承認されました。しかしながら厚生労働省からの通知をみると、どの薬局でも処方できるわけではなくパキロビットなどの処方実績のある医療機関・薬局に限定されます。ちなみに当院では実績がないのでゾコーバを希望されても処方はできません。そのゾコーバもインフルエンザのタミフルのように劇的に効くわけではなく、症状を短縮する効果がある程度であり残念ながらゲームチェンジャーとはなりえません。
そして昨今叫ばれている「2類から5類への変更」ですが、こちらはそうとう個人的意見になりますが、あまり意味はないと考えます。5類になればすべての医療機関で診療ができるといっていますが、それは制度上の問題であって5類になったから新型コロナウイルスが弱毒化するわけではありません。また医療機関で診療できる=診療してもらえるでもありません。医療機関が「発熱患者お断り」と言ってしまえばそれまでです。
またインフルエンザと同じ扱いにするということは、時間的・空間的に患者をわけなくてもよいということです。例えば花粉症で受診しても、となりで発熱し席をしている人が同じ待合室で待っていてもOKということになります。
いままで「コロナが怖いから病院に行かなかった」という人が多い中、急にインフルエンザと同じ扱いにしろと言われても、おそらく医療機関側も患者側も無理なのでは?と推察します。どうなるかは静観するしかないですが、少なくとも「5類にすれば医療ひっ迫は解決」というのは間違いなような気がします。
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