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これでいいのか?風邪症状をオンラインでみるのは無理!!

  • 耳鼻科豆知識
  • 2024/08/06
COVID19がかなり猛威を奮っており、インフルエンザや手足口病まで流行る始末です。当然咽頭痛や風邪症状を主体として受診する患者さんも増えてきました。そんな中、これは問題では??という患者さんがいらっしゃいました。
発熱があり市内の発熱外来を受診。抗原陰性とのことで解熱剤のみ処方。熱は下がりましたが、痰がらみの咳が続き眠れないとのことで都内のオンライン診療をその患者様は受けました。それで処方されたのがトラネキサム酸、カルボシステイン、デキストロメトルファンの3つ。薬を知っている人はすぐにわかりますが、市販の総合感冒薬に含まれている成分を出されただけです。当然治るべくもなく当院に来院。結果は重度の副鼻腔炎であり、大量の鼻水を飲み込んでいることにより咳が止まらない状態であり、抗生剤も含めてかなりしっかり処方をしました。
「咳」と一口にいってもいろいろ原因があります。咳が出ているから咳止めという治療も決して悪くはありませんが、原因を特定しないで処方するのってどうなんでしょう??この患者さんの場合、後鼻漏が原因なので咳止めは無効な症例でした。それをオンライン診療で診断するのはほぼ不可能でしょう。オンライン診療自体は否定はしませんが、すくなくとも風邪症状(=上気道炎)については、正直お勧めできません。どうしても無難な処方になりがちですし、喉みたり胸の音聞いたり、ファイバーでのどや鼻をみることはオンラインでは無理なので…。

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