美人百花に当院が掲載されました!
5月号に当院の記事が掲載されておりますので、ぜひご覧ください!
美人百花の表紙
美人百花なのはな耳鼻咽喉科掲載ページ

ブログ新着ブログ

一覧はこちら

2024/10/01
COVID19後の嗅覚、味覚障害について
今月の日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会誌において、東京慈恵会医科大学の森先生の講座が掲載されました。森先生は筑波大学のご出身であり、院長も学生のころを知っている方です。慈恵会医科大学に入局され嗅覚の分野では日本のトップランナーといっても過言ではない有名な方です。一介の開業医からすれば雲の上のような存在なのです。
それはさておき、本題ですがCOVID19後の嗅覚障害ですがオミクロン以降は10%前後となっており、初期のころと比べるとだいぶ頻度は落ちています。感染により嗅上皮における嗅神経細胞が障害され、嗅神経細胞のターンオーバーにはおよそ1か月かかることからも、嗅覚障害は数週間以内に軽快することがよくわかります。それ以外にも嗅上皮における慢性炎症や、中枢性嗅覚障害も示唆されていますがメカニズムはまだわかっていないようです。
味覚障害はその大半が風味障害(嗅覚障害に伴う味覚障害)とされていますが、味細胞の障害や唾液の性状変化、亜鉛欠乏などがあるとされています。亜鉛欠乏については当院でもCOVID19感染後の味覚障害の原因の一つとしてとらえ、積極的に採血を行っており亜鉛補充により味覚障害が改善した症例は複数経験しています。
森先生の講座を読んでも、まだまだ未解明な部分は多く治療法が確立したとはいえないようです。えらい先生方には研究を頑張ってもらい、こちらは地域医療に少しでも貢献できるよう頑張りたいと思います。

2024/09/17
お薬手帳(服薬歴)は何よりも大事な情報です
本日はお薬手帳のお話。以前も大事ですよ~的なものは書いたことがありますが、今回は例をとってお話してみたいと思います。
ケース1
患者:1週間前から喉が痛くて、近所の内科いってお薬もらったんですけど、治らないので来ました。
医師:お薬は何をもらいましたか??
患者:え~っと、、、白い粒のお薬でしたね。内容は覚えていません。お薬手帳は持っていません。

ケース2
患者:1週間前から喉が痛くて、近所の内科いってお薬もらったんですけど、治らないので来ました。
医師:お薬は何をもらいましたか??
患者:〇〇という抗生剤と、ほかに◇◇という薬と、あと●●という痛み止めもらいました(お薬手帳持参)

さぁ、どちらが医師にとって診断治療しやすいと思いますか??ケース1という人はまずいないと思います。「〇〇という抗生剤もらって効かない」からこういう処方が効くかな?とかいろいろヒントを医師はもらっています。人によっては「ノーヒントでやれよ」というかもしれませんが、同じ薬をだされるかもしれない?という可能性を考えればそういう考えはなくなるはずです。
今回は大人のケースを想定しましたが、小児ついてはもっと服薬歴は大事です。稀にですが「妻が小児科連れて行ったんでわかりません」といお父さんがいらっしゃいますが、お子さんのことを思うのであれば情報共有は必須です。院長は人一倍「前医で何をもらったか?」を聞いていますがちゃんと理由があります。よりよい治療をするためにも患者さん側からの情報提供は非常に大事です。

ちなみいマイナ保険証でもある程度服薬歴はわかりますが、反映されるまでは1か月程度かかることが多いです。リアルタイムで反映できれば楽なんでしょうけど、現行制度ではそんな感じですのでご注意ください。

2024/08/21
またまた抗生剤のお話
コロナやインフルエンザがいまだに流行しており、発熱外来も常に満員の状態です。そんななか扁桃炎などでの受診も増えてきた印象です。扁桃炎などになると抗生剤を処方されるケースが多いのですが、それを飲み切らない人が多数いるようです。治ったからいいや~と思うのかもしれませんがそれは大きな間違いです。特に耳鼻科で頻用されるペニシリン系やセフェム系はTAM(Time above MIC)が大事であり、最少発育阻止濃度(=有効血中濃度と捉えてもOK)が長ければ長いほど効きます。医師は5日分とか7日分とか適当に出しているように見えますが、ちゃんと症状と炎症の程度から必要な日数をだしています。なので…飲み切らないとダメです!!中途半端に飲むと、耐性菌を生み出します。かなり前のブログでも書きましたが、薬剤耐性菌は今後世界的な問題になるといわれています。たかが抗生剤とは思わず、医師の指示通りの内服をつよ~くお勧めします!!!

2024/08/06
これでいいのか?風邪症状をオンラインでみるのは無理!!
COVID19がかなり猛威を奮っており、インフルエンザや手足口病まで流行る始末です。当然咽頭痛や風邪症状を主体として受診する患者さんも増えてきました。そんな中、これは問題では??という患者さんがいらっしゃいました。
発熱があり市内の発熱外来を受診。抗原陰性とのことで解熱剤のみ処方。熱は下がりましたが、痰がらみの咳が続き眠れないとのことで都内のオンライン診療をその患者様は受けました。それで処方されたのがトラネキサム酸、カルボシステイン、デキストロメトルファンの3つ。薬を知っている人はすぐにわかりますが、市販の総合感冒薬に含まれている成分を出されただけです。当然治るべくもなく当院に来院。結果は重度の副鼻腔炎であり、大量の鼻水を飲み込んでいることにより咳が止まらない状態であり、抗生剤も含めてかなりしっかり処方をしました。
「咳」と一口にいってもいろいろ原因があります。咳が出ているから咳止めという治療も決して悪くはありませんが、原因を特定しないで処方するのってどうなんでしょう??この患者さんの場合、後鼻漏が原因なので咳止めは無効な症例でした。それをオンライン診療で診断するのはほぼ不可能でしょう。オンライン診療自体は否定はしませんが、すくなくとも風邪症状(=上気道炎)については、正直お勧めできません。どうしても無難な処方になりがちですし、喉みたり胸の音聞いたり、ファイバーでのどや鼻をみることはオンラインでは無理なので…。

2024/08/05
今日も土用の丑の日!骨が刺さったら即耳鼻科に行きましょう
本日は今年2回目の土用の丑の日です。7月24日も土用の丑の日でしたが、その前後に「ウナギの骨が刺さった」とのことで5名の患者さんがきました。皆さん舌根部(舌の付け根)に骨が刺さっておりファイバー下に摘出しました。すぐ来る人もいれば「とれると思って様子を見ていた」とのことで2日あけてから来た人まで様々です。2日以上あけると骨が刺さっていても、粘膜の下に埋まってしまい見えなくなるリスクがあります。幸いその患者さんはギリギリみえたので何とか取れましたが…。
巷であふれている「ご飯を丸呑み」というのはハイリスクなので絶対にやらないようにしてください。骨が刺さったらあきらめてさっさと耳鼻科に来るのが勝ちです。ウナギには骨がちゃ~んとありますので注意して皆さん召し上がってくださいね!!

当院の特徴

01.

耳鼻咽喉科専門医としての診療

FEATURE.01
耳鼻咽喉科専門医としての診療
02.

当院で可能な検査

FEATURE.02
当院で可能な検査
03.

漢方医としての診療

FEATURE.03
漢方医としての診療

詳しくはこちら

院長紹介

ようこそ当院のホームページへ

なのはな耳鼻咽喉科のホームページへようこそ。

当院のモットーは「ちゃんと診察・ちゃんと診断」です。対面診察にとことんこだわっています。
耳鼻咽喉科一般診療に加えて、頭頸部外科医としての経験を生かし、頭頸部腫瘍、甲状腺腫瘍の診断を行っております。
手術適用となった方は、近隣の医療機関への紹介も行っております。
また西洋医学では治療困難な漢方治療にも力を入れております。
「原因がわからない」「年だから治らない」と言われた方に対しても、漢方治療が有効的なケースが多々ございます。西洋医学的所見と漢方医学的所見を総合し、一人一人にあったオーダーメイドの治療を提供させて頂きます。

当院は第2種協力指定医療機関であり、受診の有無にかかわらず発熱患者の受け入れを行っております。

院長紹介

メニュー

〒310-0846
茨城県水戸市東野町693-9
TEL029-248-7087
診療時間
09:00~13:00
14:30~18:00

休診日|木曜・土曜午後・日曜・祝日

TOP

TEL.029-248-7087
予約する