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2024/07/19
手足口病が流行中!!インフルエンザも?!
都内では手足口病が流行しているようです。
基本的にはこどもの病気ですが、まれに大人がかかることもあります。発熱(全員ではない)+手足口に発疹ができます。飛沫感染、接触感染が主です。幼稚園や保育園で流行することが多いです。検査キットや治療薬があるわけではないので、流行状況や皮膚症状をみながら診断することになります。当院は耳鼻科ですので、手足口病をみることはほぼありませんが、問題なのはインフルエンザが流行しているということです。ここ数か月当院ではインフルエンザ陽性患者はでていませんが、県南地区では学級閉鎖のところがあるようです。
コロナは久しぶりの大波が来ているようで、当院での発熱外来患者の大多数がコロナ陽性患者です。そこにインフルエンザ、さらには大人の手足口病、熱中症などが加わってくるとなるとかなり混乱が予想されます。
当院は第2種協力医療機関ですので、初診・再診にかかわらず発熱患者を受け入れておりますが、小児の中耳炎以外はかならず別棟の発熱外来で対応させてもらっています。玄関前にも「3日前から37.5度以上の発熱があった方は院内には入れません」とかなり大き目な看板で告知をしておりますが、ごくごくたまに看板を目にしているにもかかわらず、突破してくる患者さんがいるのもまた事実です。以前には2日前にインフルエンザに罹患したにも関わらず「発熱がないから大丈夫と思ってました」と院内に入ってくる方もいました(即退場案件です…)。
当院としてはほかの患者さん、そして医療スタッフを守るためにも「発熱患者は別枠で診察」を徹底しております。引き続きご理解ご協力のほど宜しくお願い致します。

2024/06/14
意外かもしれませんが…コロナはまだいますよ!
最近はテレビでも特にとりあげられることはなくなりましたが、外来患者さんの中でも「先月コロナにかかって…」という人が増えてきました。実際に当院の発熱外来でも毎日とは言いませんが、コロナ陽性患者がでるようになりました。当院では第2種協力指定医療機関として初診・再診にかかわらず発熱患者の受け入れをしております。時間的・空間的に発熱患者をわけて診察することを求められており、HPや玄関にも「3日以内に発熱があった患者さんは発熱外来対応」と記載しております。しかし残念ながら診察室にはいって「昨日38度の熱があって…」と何事もなかったように話す患者さんが最近増えてきました。本人的には「今日熱がないから大丈夫」と思っているのでしょうが、実際そういう人でコロナ陽性患者がいるのもまた事実です。その辺は医療者と一般の方の認識の違いなのでしょうが…こちらがそのあたりを注意すると逆切れして怒ってしまう患者さんもいて対応に苦慮しております。ちゃんとしている方(これが普通だと思っていますが)は、かかりつけであっても確認の電話をしてもらって発熱外来対応か直前まで車待機かなど適切に対応させてもらっています。院長としてはスタッフおよび一般患者さんを感染から守るという責務があります。「コロナはしょせん単なる風邪だから大騒ぎするな」と言われるかもしれませんが、コロナ陽性となると発症後5日間は自宅待機となり、仕事や学業などに支障が出る人は大勢います。面倒かもしれませんが、3日以内に発熱があったかたは必ずお電話での問い合わせをよろしくお願いいたします。

2024/06/09
風邪について真剣に語ってみる
風邪ってなんでしょう?これをちゃんと答えられる人はなかなかいないのではないでしょうか?一般的には「咽頭痛、咳、鼻水」の3症状が「ほぼ同時期に同程度」出現する状態をいいます。なので診察前の問診で「2日前から喉が痛くて、その後咳・鼻水が…」となればだいたいは「風邪だろうなぁ」と想像ができるわけです。
では風邪薬という言葉がありますが、実際は「風邪をなおす薬」ではなく「風邪の諸症状の緩和の薬」です。具体的に言えばカルボシステイン、トラネキサム酸、デキストロメトルファン、クロルフェニラミンマレイン酸といったところです。巷に溢れている風邪薬もだいたいが似たような薬の組み合わせでできています。なのでぶっちゃけていうと病院にきても薬局で薬を買っても、だいたい同じような薬になってしまうのです。
では風邪を引いたときに病院に来るメリットは?というと…「いわゆる風邪」ならばあまりメリットはありません。理由は上述の通りで出される薬が市販薬と大差ないからです。メリットをあげるとすれば本当に風邪なのか?を医師にしてもらえることです。病院にくれば「早く治す薬をもらえる」と思っている方もいらっしゃいますが、残念ながらないのが現実です。
風邪の原因の大半がウイルス感染です。なので抗生剤は効きません。抗生剤は細菌を殺す目的の薬なので細菌感染が起こっていない「いわゆる風邪」では無意味であり、むしろ逆効果です。一部の抗生剤(マクロライド系など)は抗炎症作用があるために使われることがありますが、ペニシリン系、セフェム系、キノロン系といった抗生剤は風邪に対しては意味をなしません。
風邪の状態で治れば特に抗生剤は不要なのですが、それが進行して咽頭痛→扁桃炎、鼻水→副鼻腔炎、咳→気管支炎となると抗生剤の出番となります。一般的には10 days markといって10日間治らなければ抗生剤が適応となることが多いです。それ以外にも単なる風邪では説明がつかない激烈な症状の場合は抗生剤を使用した方が良いです。その判断は医師でしかできません。誤解を恐れずにいうならば上気道感染については耳鼻科が一番その判断にはたけています。「喉が痛い」に対して「これは風邪症状だから抗生剤は不要」「これは扁桃炎になっているから抗生剤」と診断するのを耳鼻科医は得意としています。
最後に、、、風邪を治す薬があるのか?と言われれば、漢方薬が得意ですと答えてます。麻黄湯をはじめとした漢方薬はおそらくかなり強力な抗ウイルス効果がありますし、実際インフルエンザにも保険適応が通っています。ただ実臨床において「いわゆる風邪」の患者さんに漢方薬をだそうとすると結構な確率で嫌がられます。「粉薬いやだ」「どうせ効果ないんでしょ?」とか色々理由はありますが…。風邪に対しての漢方薬の優位性を説明しようとすると外来が回らなくなるので、「いわゆる風邪薬=諸症状の緩和の薬」を出して終了となることが多いです。このブログをみて「風邪をひいたら漢方薬のんでみよう」と思ってくれる人が一人でも増えたらいいな〜と思っております。ちなみに「風邪に対する漢方薬=葛根湯」ではありませんのであしからず。そのへんは医師の腕の見せ所です。

2024/04/07
COVID19陽性患者が増えてきました
当院ではプレバブにて発熱外来として発熱患者の診察を行っております。3月はほぼほぼ発熱患者はインフルエンザB型であり、あとは扁桃炎だったりしていたのですが、4月にはいり急にCOVID19が増えてきました。COVID19なので2019年に流行した新型コロナウイルス感染症ですが、4年たっても未だに収まる気配はありません。面倒なのはインフルエンザのように季節性ではないこと、感染力が強いこと、嗅覚障害などの後遺症が未だにあること、高齢者がかかると重症化することなどです。厚生労働省的には5類感染症なので、「そんなに気にしなくていいよ」的な扱いなのでしょうが、一方では当院も指定されている第二種協力指定医療機関の指定要件には「受診する者同士が限りなく接触することなく、診察することができるよう…」とあり、コロナ前のような熱があって咳をゴホゴホしている人が待合室にいても大丈夫ですよとは言っていません。
結局ダブルスタンダードなことを偉い人が言っているので、結局のところ「風邪症状は院内ではみない」とか「検査はするけど、診察はしないで問診のみ」とかいう病院が出てきてしまっています。病院サイドとしても「院内感染を起こして、医師やスタッフがかかったら困る」というのが念頭にあると思われます。
当院では「診なきゃわからない」をモットーにしておりますが、4月からは発熱患者診察時に認められていた加算がなくなり、発熱患者診察時にかかるコスト(ガウン、手袋などの費用、医療ゴミ廃棄の費用、プレハブの維持管理費など)は持ち出しとなっております。経営者的な視点で言えば、発熱外来をやることはリスクでしかないのですが、耳鼻咽喉科という上気道感染の専門医としては発熱外来の継続は義務だと勝手に思っていますので、細々とではありますが、やっていこうと思っております。
大事なことなのでいいますが「まだコロナはいます」。そして結構な勢いで感染します。発熱したときは自宅でも良いので抗原検査を行い、陰性を確認してから出社するなり学校に行くのがよいです。明日からは入学式を控えているところも多いと思います。入学早々、学級閉鎖にならないよう油断しないことが大切です。
最後に、このブログは絶対に厚生労働省の偉い人はみてないと思いますが、もう少し頑張っている医療機関を評価するような施策をとってくれるとありがたいです。でないと地域医療が崩壊しますよぉ、、、きっと。

2024/03/13
超私的な疾患解説~良性発作性頭位めまい症 第2弾~
先日歌手の西川貴教さんが良性発作性頭位めまい症になったとのニュースがありました。当ブログでも以前大友愛さんがなったときにこの疾患についてのブログを書きましたが、やはり見ていると良性発作性頭位めまい症(BPPV)と誤診されているケースはあとを絶ちません。当然ながら診断基準があります。それは以下の通りです。
・頭位変化で誘発される回転性めまい
・めまい出現時に眼振が認められる
1)回旋成分が強い
2)潜時があり減弱する
3)反復により減衰・消失する
4)頭位変化で眼振の方向が逆転する
・蝸牛症状、中枢神経症状を認めない
残念ながら巷では「頭位変換で誘発される回転性めまい」が独り歩きしており、誤診されるケースが多いのが現状です。めまい患者の頭を動かしたら症状が悪化するのは当然なわけです。例えば二日酔いの人の頭をガンガン動かしたら気持ち悪くなりますよね??それはBPPVではありません。
ヤフコメをみていると「私もなりました!」とか「●●がいいですよ~」とかいろいろ書いてありますが、結構みていると「これは違うよね」というのが多いです。BPPVは後半規管型、外側半規管型、外側半規管クプラ結石症の3つに大きく分類されます。治療方法は頭位治療であり、薬物療法は耳石がなくなるわけではないのであくまでも補助的な治療です(当院ではほぼやっていません)。BPPVのタイプを判別することはなかなか耳鼻咽喉科医以外の人はできないと思っているので自己判断でエプリー法などの浮遊耳石置換法をやることはお勧めしません。
肌感覚では2~4週間で治る人が圧倒的に多いですが、極めて稀ながら難治性で繰り返す人もいます。とにかく、、、自己診断はせず「良性発作性頭位めまい症かな?」と思ったら耳鼻咽喉科医の診察を受けることお勧めします。

当院の特徴

01.

耳鼻咽喉科専門医としての診療

FEATURE.01
耳鼻咽喉科専門医としての診療
02.

当院で可能な検査

FEATURE.02
当院で可能な検査
03.

漢方医としての診療

FEATURE.03
漢方医としての診療

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ようこそ当院のホームページへ

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当院のモットーは「ちゃんと診察・ちゃんと診断」です。対面診察にとことんこだわっています。
耳鼻咽喉科一般診療に加えて、頭頸部外科医としての経験を生かし、頭頸部腫瘍、甲状腺腫瘍の診断を行っております。
手術適用となった方は、近隣の医療機関への紹介も行っております。
また西洋医学では治療困難な漢方治療にも力を入れております。
「原因がわからない」「年だから治らない」と言われた方に対しても、漢方治療が有効的なケースが多々ございます。西洋医学的所見と漢方医学的所見を総合し、一人一人にあったオーダーメイドの治療を提供させて頂きます。

当院は第2種協力指定医療機関であり、受診の有無にかかわらず発熱患者の受け入れを行っております。

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