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やはりこの時期は気象病??

  • 漢方豆知識
  • 2021/05/21
当院のブログのアクセス数をチェックすると、ここ最近は気象病関連のアクセスが増えてきています。関東地方は梅雨入りはまだしていませんが、いわゆる「梅雨のはしり」には入っており、ジメジメした天気が続いています。
こういう天気が続いてくると、気象病と言われるめまい、頭痛、なんとなく体調が悪いなどと言った症状を訴える方が増えてきます。今朝のニュース番組でも「わたし漢方」というLINEで漢方相談を行う会社の紹介がされており、気象病が増えているとのことでした。
さて、この気象病ですが漢方の世界では「水滞」と呼ばれています。「水」とは水分ではなく、「気血水」の「水」であり漢方の世界では体内を流れている無色透明の液体として定義されています。「天気が悪いと頭痛」といった症状には五苓散という漢方薬がよいのですが、気象病は五苓散を飲んでいれば大丈夫か?というとそんな簡単なものではありません。五苓散はあくまでも「水を捌く」薬であり、一時的に症状をとる効果(標治)は優れていますが根本解決(本治)にはなっていません。
何故水滞が起こっているか?を診断しそれを解決しないと気象病はよくなりません。女性の場合、冷えや瘀血(微小循環障害)、偏った食生活や運動不足などが原因の方が多いように見受けられます。そこを見抜くためには問診だけでは残念ながら不十分であり、舌診や腹診、望診といった漢方固有の診察をする必要があります。また自分は気象病と思っていても他の病気(メニエール病や亜鉛欠乏症)だったという症例も少なくありませんので自己診断は危険です。当院での漢方治療は保険内診療であり、特に高額というわけではありません。お気軽にご相談ください。

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